日本では馴染みのないチップですが、ハワイではそれが当たり前の文化となっています。
ただ、普段その意識がない日本の人にとっては、いつどのくらい渡せばいいのかなど、どうして良いのかわからずに困ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は チップの事を全て分かりやすく説明していきますね^^
そもそもチップって?
チップ制度がない日本では、サービスは無料と解釈しがちです。日本人感覚としてチップは、受けたサービスに極端に良かった場合、それに対して感謝の意味を込めて渡すもの心づけや寸志のような存在と考えている方が多いのではないでしょうか。
ですがアメリカではサービスは有料だと考えるとわかりやすいです。
アメリカでのチップは、労働賃金の一部になっています。チップ制で働く人たちは最低限の時給しかもらえていない事が殆どで、チップなしだと生活できないような仕組みになっているんです。
そしてチップも収入として考えて、その分も税金も支払わなくてはならないんです。(この仕組みははじめて聞いた時驚きました・・・)
レストランのサーバー( ウエイター ウエイトレス)は、チップが収入源となっており、もしチップを支払わない客が居たとするなら、サーバーをタダ働きさせた事になってしまうのです。
チップの事に関しては古い情報で誤った記載がネット上にも多々あり、チップは強制ではないので払わなくてよいとまで書かれているサイトもあり大変残念に思います。
チップについて、まずはアメリカでの感覚を理解してみましょう。
ハワイではチップはどんなに時に支払うの?
基本的には、人に何かしてもらった場合と考えて下さい。
- レストラン
- 美容院
- ネイルサロン
- マッサージ/ エステ
- タクシー
- バーやクラブでドリンクを購入する
- ホテルでのサービス バレーパーキング・コンシェルジュ・ルームサービス・ハウスキーパー、ベル 等
- ツアーガイド
ハワイのチップの相場って? 2017年版
よくあるシーンでのチップの相場をお伝えしますね。
レストラン、美容院、ネイルサロン、マッサージ、タクシー などは、通常税抜き料金の18%程度が一般的です。
サービスが悪ければ15% 良ければ20%以上でも勿論OK。
ラグジュアリーなレストランでは、20%-25%程度のチップを払う方がスマートです。
バーやクラブではドリンクをオーダーしてその都度支払う為
ドリンク1杯につき $1 程度
ホテル
・バレーパーキング $3程度
・コンシェルジュ 予約をしてもらった、チケットなどをとってもらったなどサービス $5程度
・ルームサービス レストランと同様18%程度
・ハウスキーパー ( ルーム清掃) 目安はベット数x $1 部屋のグレードによってスイートは$5
・ベル ( スーツケースを部屋に運んでもらったなど) スーツケースに1つにつき $2 特に大き目や思い荷物の場合 $5
・ツアーガイド ツアー料金の10%程度
以上の例がよく使われるパターンですね^^
ハワイで、日本人はチップ払わないと思われている?
チップを払い忘れたり、故意に払わない日本人が後を絶たない為、ハワイでは日本人観光客 = チップを払わない と思われてしまっている事は残念ながら事実です。
レストランでたて続けに日本人が極端に少ないチップしか置いて行かなかった場合、サーバーはの収入は大幅に減ってしまいます。
自分が普通に仕事をしているに、給料がどんどん減ると思うと やってられない! と思ってしまいますよね。
最近ワイキキ界隈では特に、日本人観光客とわかるとチップを含めた金額を提示するレス
トランが増えています。
会計時、gratuity の欄に金額の記載が有ったらすでに含まれているのでそれ以上支払う必要はありません。
以前、パンケーキが評判の朝食レストランで食事していた際、非常に気になった向かいのテーブルの様子を紹介しますね。
日本人観光客のグループで、注文した料理を全て全員で取り分けていたのですが、一品ごとに新しい取り皿と新しいシルバーを要求していて、多忙なレストランのサーバーを困惑させていました。
テーブルの隅に、一度だけ使った取り皿が回転寿司店の如く積み上げられており、それを下げなかったサーバーはきっと不快に思っていたからでしょう。
この様な場合、20%程度のチップを含められても仕方ありません。サーバーに極端な負担をかけたり、マナーが悪い、店側に迷惑をかけるような目立った行為があった場合、それをチップとして請求される事にもなりかねませんのでご注意くださいね。
ちなみに、アメリカでは取り分けをする場合でも取り皿は1人一枚程度が通常です。(日本の居酒屋感覚でつい過剰に使用してしまいがちですが…)
レストランでの会計マニュアル
食事の後、会計は通常テーブルで行う事が多いので、担当のサーバーに お願いして伝票を持って来てもらいましょう。
この段階ではチップ含まない金額が提示されているはずです。
gratuity もしくは service charge の箇所に金額の記載がないか確認してみてください。
通常は、TOTAL もしくは AMOUNT として食事の合計金額が記載されています。
クレジットカードで支払う場合
伝票ホルダーにクレジットカードを挟み、サーバーに渡します。
その後、伝票ホルダー戻って来ますので、 中を確認します。
今度は同じ様なレシートが2枚挟まれてきます。store copy (店舗控え) と customer copy (お客様控え)のうちstore copy に記入が必要です。
先ほどの合計金額の下に、TIPと TOTAL欄があり、ご自身で書き込みます。
その下にサインをする欄があるはずです。
あとはクレジットカードとcustomer copy を取って 伝票ホルダー閉じて終了です。
現金で支払う場合
食事代金とチップの合計金額がちょうどある場合、伝票ホルダーに現金を入れて、サーバーにはお釣りは必要ない旨を伝えます。
ちょうどない場合、お釣りが必要な旨を伝えれば、一旦食事代金に対してのお釣りを持って来てくれます。ここで、日本での癖で全てのお釣りをしまって帰らないようにしてくださいね。
お釣りが欲しい場合は、〇のところにその金額を入れて伝えて下さい。
Can I have 〇 dollars change, please.
チップ分を伝票ホルダーに挟んで閉じれば終了です。
ちなみにチップはお札のみと覚えておいてください。小銭が余っているからといって小銭だけで支払う行為は極めて失礼にあたります。
あまり良いサービスではなかったのでチップを払いたくない?
例えばサービスが悪いと感じても、一旦は15%のチップを支払った上で 腑に落ちない点などがあれば責任者に苦情を伝えましょう。15%のチップ分は最低限のことをしてもらった事に対して払います。
テーブルのセッティングをし席に案内して 、お水持って来てくれて注文をとり、その注文をキッチンに伝えて、出来た料理を運んで来てくれた、一連のことに対して 支払い拒否は出来ません。
もしチップを忘れてしまったら?
チップを渡さない、額が極端に少ない場合、サーバーとトラブルになる可能性があります。
ハワイでは、チップを忘れる日本人客が多過ぎる為、最初からチップ込みの金額を請求する店や、日本人にだけサービスを悪くする店が増えてきています。これ以上日本人観光客の印象を下げないためにも、スマートにチップを支払いたいですね。
チップは必ず払わないといけないものと解釈していれば間違いないでしょう。
もしチップのことをすっかり忘れていて店を出てしまえば、サーバーが追いかけてきて「何か気に入らない事でもしましたか?」などと言ってくる事もありますし、極端に少ないチップしか置かなかった場合でもこれでは足りませんが… と言われ、それでも拒否すると警察を呼ばれる可能性もある事を忘れないでくださいね。
節約旅行だからチップも出来れば節約したいという方は、フードコートをオススメします。
最後に
まだ小さいお子さま連れの場合、お子様がこぼしてしまったりテーブルを汚してしまう等があった場合には、通常より多くチップを渡しましょう。
また、ハワイ州の法律でグループ客には最初から18%のチップを含めてよいと決められています。
5名以上でレストランに行く場合は 会計時チップ込みになっているかどうかご確認ください。
含まれているかどうかは以下の表記でわかります。
Gratuity not included チップは含まれていません。
Gratuity included チップは含まれています。
日本にチップの習慣がない為、どうして余分にお金を払わないといけないの? と思ってしまいがちですが、ハワイはアメリカ、アメリカでサービスは有料と解釈し気持ちよくチップを渡したいですね^^