ノースショアにはたくさんの美しいビーチがありますが、それぞれに特徴があり、そのひとつワイメアビーチには、年に数回しか観られない不思議な現象?いやサーファー達の思いが募った現象?を運が良ければ見ることができます。
どんなものなのか・・・?ご紹介します。
美しい景色のワイメアビーチ
ノースショアの海は、美しいサンセットが見られるサンセットビーチや亀が見られるラニアケア・ビーチ、スノーケルのメッカシャークス・コープ、そしてなんと言ってもサーフィン大会で人気のパイプラインなど、様々な特徴のあるビーチが並んでいます。
その素晴らしいビーチの中でも忘れてはならないのがワイメアビーチです。
映画などでもよく観られるこのビーチは、ビーチに向かって右側にはワイメアビーチのシンボルとも言える白いカトリック教会セント・ピーター&ポール・ミッションがあり、左側にはローカルの子供達が勇気を振り絞って飛び込む、かなり大きな崖があり、自然を相手に楽しむ術を培う場所でもあります。
サンセットも素晴らしい!
ワイメアビーチは湾になっていて、海に向かって左側にはカエナ・ポイントが見え、季節によっては(太陽が落ちる角度が違うので)、カエナ・ポイントを照らし出すように落ちるサンセットはとても美しいです。
また、冬にはサーフィンのポイントとしても知られていて、夕暮れまでサーファーが海で戯れている光景もまたノースショアらしくて、いつまでも眺めていられます。
年に数回しか見られないワイメアリバーサーフ
そんないろんな光景を楽しめるワイメア・ビーチですが、年に数回しか見られない景色があります。
それは、ワイメアバレー(渓谷)から流れてくるワイメアリバーを海に繋げてそこでリバーサーフィンを楽しむサーファーたちの姿!
どういう事かと言うと・・・
雨季(冬季)の雨が多い時にワイメアリバーの水量が多くなる頃を見計らって、
サーファーたちがビーチを掘って水路を作り、
川の水を海に流れるようにするんです。
そうなんです!人工的に大きな川を作るんです。
最初は細い水路を作ってワイメアリバーとワイメアベイを繋げます。
川の水が勢いをつけてどんどん海に流れ込むと、水に勢いが付き、川幅がどんどん広くなっていきます。
そしてできたワイメアリバーは、波を打つような勢いを見せ、プロのサーファーがみごとに川の上流に向かってサーフボードを滑らせます。
プロのサーファーたちが楽しみながら自分たちで水路を作る。
そのイベントを楽しみながらやっているのが素敵ですよね。
私が偶然にも見られたのは、既に川幅が細くなっている頃でしたが、それでもかなりの迫力がありました。
川底が波打っているので、自然と波ができ、子供達がその波で思いっきり遊んでいました。
プロのサーファーだけじゃない!
ワイメアリバーと海を繋げるのはプロのサーファーたちが主で、最初のすごい勢いの時には海と違って波に乗るのがすごく難しいそうで、上級者でないと危険だそうです。
でも、その後、徐々に水量が少なくなってきて、川幅も細くなってくると、地元の子供達がプカプカ浮いて海まで流れて行ったり、初心者サーファーが波を楽しんだりしています。
自然の恵をみんなでシェアする!
さすがハワイのアロハな精神が宿っている感じがします。
ワイメアビーチへの行き方
車で行く場合
ノースショアに向かって行き、ハレイワのタウンに入らずそのまままっすぐ進んで行きます。
左側にワイメアビーチが見えて来たら、坂を降ったあたり左側に駐車場の入り口があります。
バス(The Bus)で行く場合
アラモアナから52番のノースショア行きに乗りハレイワビーチで55番に乗り換えて15分位、ワイメアビーチパークの前で降ります。
注意点
ワイメアビーチは、夏と冬で全然違う海になります。
湾になっていることもあり、夏は波が穏やかで、小さなお子さんが波打ち際で遊んだり、シュノーケルを楽しんだりできますが、冬は注意が必要です。
冬には波が大きくなり、サーフィンでも人気のポイントとなります。
時には20フィート(約6メートル)にもなる波が押し寄せることもあり、その時には伝説のサーファー、エディ・アイカウを讃えるサーフ大会”Quiksilver in Memory of Eddie Aikau”が開催されます。
まとめ
今回私が見たワイメアリバーサーフは、2021年2月の初旬でした。
たまたまワイメアビーチに行った時に見かけたのでとってもラッキーでもありました。
もしも狙って行くならば、大量の雨が数日降った後などがチャンスです。
ハワイに旅行に来て、雨ばっかりで・・・と嘆かず、そんな時はノースショアの様子をホテルの人などに聞いてみましょう。
天気予報をしっかり観ているホテルマンならば、「今がその時!」って言う情報を教えてくれるはずです。
自分たちで自分たちの遊び場を作る!
まさにハワイの大自然を手の内にしているサーファーや地元っ子たちの雄大な遊びを見られるチャンスがある事を祈って!冬のハワイ旅行を楽しんでください。